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2012/11/17

オーディオ仙人

一関には世界一と言われるjazz喫茶がある。


もうそこはjazz喫茶という概念に収めることの出来ないだろう。



そこには菅原さんという仙人のような方がおられて、

音を操っているそうな。

ベイシー

ベイシー!

ベイシーー!!

中尊寺金色堂は極楽浄土をもして作られたそうな。


こちらは音の極楽浄土への入り口か

はたまた、地獄の入り口か。

ついに本で読んだベイシーについた。


そして、菅原さんにお会いした。


白髪で細面、髭をやや蓄えられ、

赤いカーディガンを纏った同氏は、

話す時は身振り手振りが大きく、楽しげに、

音楽を聞く時は厳しい目つきに変わる。


そして、集中し出すと指を鳴らしリズムを取り始め、

エスカレートすると、指揮者のように動き、

もっといくと、ドラムを叩かれる方だった。



この音はすごいと表現するべきなのだろうか。


すごいというより、低音から高音までがバランスよく、

出てかつ濃い音なんです。

音が次々飛んできて、私の中をぶち抜いてゆく。


どこか一部が出過ぎているわけでも、細っているわけでもなく、

喧嘩し合うわけでもなく。


これを出すのにみんな苦労して、私みたいに

変な方向にいっちゃうのかもしれない。


なかなか常人ではできません。


そう考えるとベイシーの音って凄い!!


よくよく観察すると、2階に音を逃がすようにされている。

まだまだ暗闇に隠れて我々にはわからない小技大技を施しているにちがいない。


なるほど!!

ここまでくると箱も機器の一部だ。



実は今回の旅行オーディオに無頓着な友人を引き連れて行ったが、

ベイシーを出た時だけボソッと


ここの音は凄い


との賜うた。



オーディオ仙人の魔力だろうか。

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